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デスクトップ仮想化に向けた基盤構築
~4万人を超える人々のビジネスを支える~

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藤田 彬

クラウド戦略事業部
基盤アーキテクチャ技術部

2005年入社。工学部情報工学専攻。「早期から技術者として成長・活躍する」「30代でマネージャーになる」という明確なビジョンを達成するためにシイエヌエスを選ぶ。基盤構築のプロフェッショナルとして、組織の牽引者として、己を磨き続ける求道者。

Agenda 01

知的で泥臭い、「漢」の仕事。

AIにビッグデータ、ビジネスを支える独創的なシステム……。どんなアプリケーションも基盤がなければ、その価値を発揮することはできない。シイエヌエスの基盤構築ビジネスを牽引してきた藤田彬は、自らの仕事について、こう語る。「建築でいうところの『基礎づくり』ですね。お客様の要望を基に、さまざまな機器やサービスを組み合わせて、基盤を設計・構築していきます。サーバーやネットワークなど、各分野のプロフェッショナルがお客様の基に集い、同じ目的のもと協働する……。ダムを建設する時に、大勢の職人が一堂に会するのと似ているかもしれません」実際に機器に触れ、つなぎ、ネットワークを構築する。かつての基盤構築は「泥臭さ」を伴うものであったが、技術の進化が目覚ましい昨今において、その泥臭さはかつてのものとは大きくかけ離れたものになっているそうだ。「今はボタン一つ押せば、インフラができてしまう時代。クラウドサービスも星の数ほど存在します。さまざまな機器やサービス、技術の特徴を知り尽くし、無限の組み合わせの中から最適な設計を導き出し、検証を重ねるのが私たちの仕事。求められるのは、試行錯誤を繰り返す知的な『泥臭さ』ですね」
知的で泥臭い、「漢」の仕事。

Agenda 02

目的次第で、基盤も変わる。

藤田がとくに印象深いと語るのが、とある大手企業のデスクトップ仮想化(※)プロジェクトだ。同プロジェクトは、大規模な基盤構築の第一弾として実施された。ゆくゆくは4万人を超えるグループ社員のビジネスを支えていく重要な意味を持っていた。藤田が任されたのは、デスクトップ端末で利用するストレージの設計・構築などプロジェクトの肝ともいえる重要なポジションだった。「基盤構築・設計において、もっとも重要なのは目的です。たとえば、金融機関の基盤なら『絶対に止まらないこと』が求められるし、通信関係の基盤なら『災害対策・事業継続性』が重視される。今回のミッションは利用者の多さを考えて、『高性能であること』。そして、今後の構築拡大を見据えて『拡張性に優れていること』がポイントに挙げられていました。使用する機器はすでに決まっていましたので、その制約の中でどのように性能を出すか、将来を見据えた設計にするかは、技術者の腕の見せどころでした」
目的次第で、基盤も変わる。

Agenda 03

できて当たり前。それでも、前に進み続ける。

試行錯誤の末、同プロジェクトは無事に完遂した。このプロジェクトで生まれた価値によって、高度なセキュリティーのもと、多くの社員がどこにいても仕事ができる環境が整った。しかし、当の藤田はいたって冷静。そこに特別な達成感はないと言い切る。「誤解を恐れずに言えば、できて当たり前なんですよ。お客様もそう思っている。だから、『いいものができたよ、ありがとう』なんて絶対に言われないし、私たちも求めていない。自らの技術や知見でミッションを遂行する。それだけです。ただ、その時は大規模な案件でしたので、データセンターを見に行った時は壮観でした。ラックに積まれた高性能のサーバーは100台以上。暗闇でチカチカ光るランプが星空のようでしたから(笑)」できて当たり前。そう話す藤田の表情には、確かな自信が滲んでいる。では、彼にとって、この仕事のやりがいは何なのだろうか。「自らの知識を高め続ける。周囲に求められ続けるエンジニアであること。己を磨き、道を究めていけることですね。勉強し続けること、挑戦し続ける姿勢がなければ、この仕事は務まらない。それを楽しめる人には最高の環境だと思いますよ」研鑽に努め、それを楽しみ、昨日の自分を超えていく――。求道者の言葉は重く、力強い。
できて当たり前。それでも、前に進み続ける。

Agenda 04

(※)デスクトップ仮想化=デスクトップ(ビジネスで使用するOSやアプリケーション、データなど)を物理的な構成にとらわれずに統合・分割すること。デスクトップを社員個々の端末ではなく、ネットワーク上の「仮想化デスクトップ」に搭載。この「仮想化デスクトップ」にアクセスすることで、さまざまな機能を利用する。どこからでもアクセスできるため、「多様な働き方」の実現でき、個々の端末にデータが残らないため、セキュリティーも向上。コストも大きく削減できる。